ネイティブスピーカーの子供を育てつつ見えてくる『ネイティブレベルの英語』とは?

皆さんこんにちは。お元気ですか?英語達人への道のHiroです。

僕の息子たちはニュージーランド生まれのニュージーランド育ち。

残念ながら彼らの日本語はかなり怪しく、最近では英語しか話さなくなってしまいました。

つまり彼らは英語のネイティブスピーカーというわけですが、ネイティブスピーカーが英語を学んでいく過程を観察するのは、語学に関係する人間としてとても興味深いものです。

赤ちゃん言葉で話していたかと思うと、『Mama』『Papa』から始まり、『cat』『moon』『milk』など身の回りにある物の名前を言い始める。

それが少し進化して、『Food!』やら『Park!』などと、単語1つで自分の意思表示をできるようになる。

2~3歳くらいになると、個人差はあれ『Where is the purple bear?』『I’m hungry. I want to eat dinner!』『I’m tired. I don’t wanna go.』というような表現はきちんとできるようになってきます。

それが4歳あたりになると言語能力が飛躍的に伸びて、英語で結構複雑な歌を歌ったり、お話を作ったりできるようになっているのです。

ニュージーランドでは5歳から小学校が始まりますが、学校教育を始めて1~2年経った6~7歳の子供達の英語は、単語力や複雑な文章を構成する能力こそありませんが、ナチュラルさにかけてはすでにノンネイティブにはたどり着けないレベルに達しています。

舌足らずだったりはしますが(笑)・・・発音は完璧です。

意外かもしれませんが、子育てをしていて一番苦労したのは、自分の英語童謡の知識の欠如でした。

僕は英語圏で大学を出ているし、ニュージーランドの高校教員資格ももっているのですが、童謡の知識はほぼゼロ。

英語圏の子供なら誰でも知っているおとぎ話なんかも、ほとんど知りませんでした。

『ネイティブスピーカー』というのはこういう事も知っていてこそネイティブスピーカーと言えるのだと思います。

子育てを通して英語童謡修行中!

2016.09.05

ちなみに、日本では『ネイティブレベルの英語』という表現をよく使いますが、これはかなりはっきりしない表現ですよね。

ネイティブスピーカーでも語彙が極端に少ない人もいるし、読み書きをきちんとできない人もいる。

さらには発音やアクセントの付け方まで間違える人がいる。

ここオークランド(特に南部)でよく耳にしますが、ネイティブスピーカーが『ask』(アスク)を『axe』(アックス)と発音してしまうことがあります。

これが間違いと分かっていてギャグで言っている人も多いのですが、間違いと知らない人もたくさんいます。

『ネイティブレベル』と言ってもピンキリですよね。

本当は怖い英語の童謡

2016.09.08

日本でたまに『英検1級』『国連英検特A級』『TOEIC満点』という方々にお会いします。

僕は基本的にテストが好きではないので、そういう資格試験をパスできる人は素直にすごいなあと思います。

でも、そういう資格を持っているから、自分で自分の英語はネイティブレベルと考えている方もいらっしゃり・・・

正直なところ、そういう人にはちょっとツッコミを入れたくなってしまいます。

『ネイティブレベルの英語』というのは、

  • 発音がナチュラルで一発で通じる。
  • スピーキングにフローがあり、自分の思っていることを詳細まできちんと表現できる。
  • 新聞を辞書なしで理解でき、ニュースやテレビ番組を完璧に聞き取ることができる。
  • 英語圏でネイティブスピーカーと同じ職務をこなすことができる。
といった感じでしょうか。

でも、僕的には上のリストに以下も付け加えたいと思っています。

  • Mother Goose など童謡の知識
  • 英語圏の人なら誰でも知っているおとぎ話の知識
  • 言葉遊びをできる技術(韻を踏む・早口言葉・その他言葉遊び全般)
こういう知識は大人の世界観に反映されていることが多いし、言葉遊びのできる大人はユーモアがあると思われ評価が高くなるかもしれません。(ユーモアのセンスは英語圏では高く評価されている。)

子供の遊びだと馬鹿にせず取り組みたいものです。

さらに欲張りをいうなら、『ネイティブレベルの英語』には以下の知識も含まれるべきでしょう。

  • シェイクスピアの知識
  • 聖書の基礎知識
  • スラングの知識
  • ことわざ・慣用句の知識
  • 英文学の基礎知識
とまあ、欲張りな感じですが気長に楽しみつつ英語力を伸ばしていきたいものですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

本名は中辻拓志(なかつじひろし)。アメリカへの演劇留学をきっかけに、気付くと海外滞在20年。現在ニュージーランドに永住中。アメリカの4大卒業後は日本で英会話講師を経験、その後ニュージーランドの高校教師資格(演劇・日本語・社会)を取得する。ニュージーランドでは英語にてスタンダップコメディーを行い、2005年ニュージーランド国際コメディーフェスティバルの新人大会にて全国優勝を果たす。その後、テレビドラマ、CM等に出演、テレビのレポーターも勤める。子育てを理由に、司書として現地の図書館に6年半勤務するが、2016年9月に一念発起し独立。翻訳および英語教育を中心とした文筆業に専念し始める。舞台活動も本格的に再開予定で、長年の夢であった映画出演の夢もかなえようと精進する毎日。 現在「英語便利屋」としても活動中です。 私のプロフィールを御覧になって、何か私のできそうなことがあれば、お気軽にお申し付けください。